小牧工業高校 航空産業科は次世代のエンジニアを育成する魅力的な学科!

こんにちは、未来義塾の守田です。
今日は、小牧工業高校についてこのブログでご紹介します。
私自身も工業高校出身ですが、みなさん工業高校と聞いてイメージする学科といえば?何でしょうか?
「機械科」「電気科」「建築科」「土木科」「化学工業科」ぐらい・・・・・
あと、「機械デザイン科」、「電子工学科」「セラミック科」「自動車科」なども挙げられるかもしれません。
2019年度に新設される小牧工業高校の「航空産業科」。
私自身も今まで聞いたことがない科でした。
調べて見ると航空関連の学科をもつ県立高校は、千葉県立下総高等学校の航空車両整備科だけ。
つまり、今回新設される小牧工業高校の航空産業科は、全国で2例目となるそうです。
では、なぜ?「航空産業科」が新設されるのでしょうか?
皆さん、「アジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区」という言葉ご存知ですか?

全国7つある国際戦略総合特区のうちの1つ。
国は、2011年12月22日、「アジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区」として航空宇宙産業集積地である愛知県・岐阜県を中心とした中部地域を指定しています。
日本の航空機・部品の50%以上、航空機体部品では80を生産する中部地域は、我が国随一の航空宇宙産業の拠点です。
大手機体メーカー(三菱重工業株式会社、川崎重工業株式会社、 富士重工業株式会社)のほか
世界の航空機(ジェット機)需要は今後20年で2倍以上になると見込まれるほど、大きな成長が期待される熱い産業なんです!
具体的に世界の民間航空機市場は、今後20年間で約3万機、金額にして4〜5兆ドルの新造機の需要が見込まれるそうです。
4~5兆ドルというと・・・・・
1ドル=110円ぐらいなので・・・・
ゲゲゲ・・・・・日本円にして440兆円~550兆円
(|||ノ`□´)ノオオオォォォー!!
航空宇宙産業というのは、メチャクチャ伸びしろのある熱い産業なんじゃ(千鳥風)
だから国としても、国際競争に打ち勝つために航空宇宙産業を発展させたいわけ。
じゃ日本のどこがいい?と考えたら・・・・・
自動車産業やその他の分野で培った技術・ノウハウが有り、ものづくりとしての中小企業の潜在力が高い地域。
つまり
製造品出荷額等が連続38年間、全国1位!ものづくり愛知がいいんじぁないかと考えたわけです。
(あくまで、私の予想です。)
実際に、平成23年12月に愛知県・岐阜県が国際戦略総合特区「アジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区」に指定され。
平成25年10月には三重県まで。
そして、平成26年6月には長野県・静岡県までエリアを拡げたんです。
現在、中部5県の345の企業や団体の参加により、中部地域は、航空宇宙産業の集積地として、その発展を支えてきたわけです。
具体的には、三菱重工の国産初のジェット旅客機「MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)」の量産。
そして、ボーイング787の量産拡大。
次世代大型旅客機ボーイング777Xの生産開始が予定されています。
また、宇宙産業の分野だと、商業衛星を打ち上げるためのロケットは、愛知県で開発・最終組立が行われています。
将来は、アメリカのシアトル、フランスのトゥールーズと肩を並べる航空宇宙産業の世界三大拠点を目指しているんです。
となれば、当然航空宇宙産業の生産現場で活躍できる人材を育成することが時代のニーズに応えることになります。
そこで、今回2019年度から小牧工業高校の機械科の現在2クラスある機械科のうち、1クラスを航空産業科へ改編するそうです。
高校では、機体の組立や整備を実習できるよう技術を習得。
また、高校から近い名古屋空港を中心に集積する航空産業界に即戦力を送り出すことを目指します。
これから、工業高校は大きく変わっていくと思います。
2020年には、豊橋工業高校にロボット科が新設される話しも聞いています。
地域を活性化させるために、インフラを整える必要もありますが、地域と国際社会の架け橋と人材の育成。
そして、最先端の技術を身に付けた地域産業を担うモノづくり人材を育成することが急務だと思うのです。
国も、県も、市も各自治体が本気になって既存のモノを見直し、教育の改革を更に進めるべきだと思います。